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服好きの独り言

“古着を再構築して、自分だけの一着に” 話題のブランド YOUSED(ユーズド)徹底ガイド

メンズファッションにおいて、"他人と被らない装い"というのは一つ大きな魅力です。

古着・ヴィンテージの一点ものに魅力を感じる人も、ある意味ではこういった背景もあることでしょう。

しかしながら古着・ヴィンテージでは自分好みのデザイン・色・サイズなどを選ぶことが非常に難しいこともまた事実。

今回ご紹介するブランド、YOUSED(ユーズド)は、「YOU(あなた)とUSED(古着)」を掛け合わせ、「あなただけ」の服を提案するという独自の哲学を具現化したブランドです。

本記事では、YOUSEDのブランド概要、コンセプト、魅力、代表的なアイテムを紹介しつつ、一部ブランドならではの注意点も含め解説していきます。

ブランド概要とコンセプト

まずはYOUSEDがどんなブランドかを整理しておきましょう。

ブランド概要

YOUSED(読み:ユーズド)は、「厳選された世界中のヴィンテージウェアを解体し、YOU(あなた)とUSED(古着)が織りなすあなただけの服をお届けする」ことをコンセプトにしています。

最大の特徴は素材に古着を使っているということ。

そしてそれを再構築し、一着の服として仕上げているということ。

つまり、古着の持つ“経年変化(エイジング)”というテクスチャや時間の重みを活かしつつ、現代的なパターンや仕様に落とし込んだリメイク/再構築ブランドであることが特徴です。

コンセプトの核

  • 「あなた(YOU)」というパーソナルな視点:一人ひとりのスタイルや個性を受け止める。
  • 「USED(古着)」という素材的・文化的価値:既に時間を経た服が持つ味わいや物語性。
  • 再構築・リメイク:ただ古着をそのまま着るだけでなく、切り解き、型を変え、現代のフィット・仕様へと転化。

このような構成によって、YOUSEDは単なる“古着風”や“リプロダクトブランド”とは一線を画しています

古着特有の時間の重みや味わいを、そのままではなく“現代的に使える一着”として再定義しています。

素材自体に古着を使っている為、いわゆる古着屋にあるような一般的な古着・ヴィンテージではないとはいえ、量産化された新品とは異なる“唯一無二感”を得ることができます。

再構築だからこその“どこにもない仕様”もまた魅力。

これらが、ブランドを支持する方々にとって大きな訴求ポイントだといえるでしょう。

YOUSEDが持つ魅力

次に、このブランドがなぜ支持されるのか、改めてその魅力を整理しておきます。

ポイント

  • 素材・背景の説得力:古着を素材とするため、「どこで誰がどのように着ていたか」という“物語”を含む服を着ることができる。
  • 再構築・デザインの面白さ:解体・再構築を前提にしているため、予想外の仕様やディテールが見られる。
  • 唯一無二性:古着素材ゆえ、個体ごとに若干の差が生じる場合があり、“自分だけの一着感”を得やすい。
  • モダン+クラシックの融合:古い素材に現代的なフィットや仕様を付与することで時代を超えた魅力を発揮。
  • サステナビリティ性:古着素材を再利用するという観点が、今の時代の価値観とも合致している。

ターゲット層

このブランドが特に刺さる読者像は以下の通りだと思います。

  • 古着が好きor古着に抵抗が無い。
  • 人と被らないスタイルが好きだが個性的すぎるものは好きではない。
  • コスパが良い服が欲しい。

代表的なアイテム

続いて、YOUSEDが手がける主なアイテム群を紹介していきます。

レザードライバーズジャケット

YOUSEDにおいてアウター類は豊富に展開されていますが、代表的なアイテムがこのレザードライバーズジャケットです。

数年前から徐々に注目を集めていたYOUSEDですが、その中でも一際人気があった一着です。

デザインはBARBOUR(バブアー)のTRANSPORTをベースに、ユーロレザーを解体して再構築した一着です。

古着とはいえ良質なレザーの部位を選んで組み合わせており、パーツごとの微妙な風合いの違いがデザインとして生きています。

丸みのあるシルエットや動きやすいラグランスリーブ、腰のハンドウォーマーポケット、内側のコード類や袖口のスナップボタンなど、元モデルの仕様はしっかり踏襲

一着ごとにレザーの表情が異なり、同じものが存在しない点も魅力。

レザーとしては価格も控えめで、再構築ならではの特別感も味わえる一着です。

カントリージャケット

これもまたバブアーのBEDALEをベースし、再構築した一着。

バブアーの中でも随一の知名度を誇るビデイルがベースとあって、こちらのカントリージャケットももちろん人気アイテム。

さらにこのジャケットはその素材も魅力的で、この有名なハリスツイードのヴィンテージ生地を使用。

あえて同系色のクレイジーパターンで作られているのも魅力的です。

MK4 ジャケット

イギリス空軍RAF(Royal Air Force)の名作「MK4フライトジャケット」がベースの一着。

MK4といえば1960年代から約50年採用されたMK3の後継モデルで、チンストラップ、やI字型フロントポケットや左袖のペンホルダーといった実物の仕様をしっかりと再現

一方で素材はこれまた古着のレザーを使用しており、オリジナルには無い一着に仕上がっています。

RCAF Type 3 フライトジャケット

これも前述同様、フライトジャケットがベースとなっていますが、こちらはカナダ軍(Royal Canadian Air Force)のType 3がモチーフ

ミリタリージャケットとして人気のあるType3オリジナル同様、腕部分のポケットであったり、リブ無しの裾と言ったディテールは踏襲しつつも、一方であえてエポレットは排除したデザインとなっています。

エポレットを排除したことでミリタリー要素が良い意味で薄まった印象で、レザーブルゾンとして着やすい一着となっているかと思います。

1st デニムジャケット

こちらは言わずもがな、古着の代表格、リーバイスの506xx、通称「1st」がモデルとなっています。

素材にはレザーが使われることが多いYOUSEDですが、こちらはヴィンテージのインディゴデニムをチョイス。

現代的に腰両サイドへハンドポケットを備えた1stモデルアレンジ。 

1stや2ndはそのデザイン性が先行し、サイドにポケットが無く、ジャケット・ブルゾンとして使いにくいところがありますが、YOUSEDによるこちらのモデルはハンドポケットを備えています。

まさに古着を現代的に解釈した一着と言えるでしょう。

B-3 ジャケット

米軍の爆撃機のパイロットが着用しており、その防寒性の高さが売りのB-3ジャケットがモデルとなった一着。

表地はYOUSEDお得意のレザー、裏地をボアで再現しています。

オリジナルのB-3同様、襟は2本のベルトにより立てて留められる仕様になっており、防寒に役立ちます。

レザーは防寒としてやや不安なところはありますが、もししっかりとしたアウターが欲しいという人がいれば、このB-3はおすすめです。

バギージャケット

80年代に人気を博したパタゴニアのバギージャケットを元にした一着。

アウトドアブランドなのでオリジナルはもちろんナイロンジャケットですが、こちらはレザーで再構築。

元のデザインの特徴である大きなフラップポケット、外側と内側の両方に使えるファスナーポケット、コーデュロイ襟などはしっかり踏襲。

アウトドアデザイン+レザー素材のミックス感が面白い一着です。

 

総じて、上記アイテムに共通する仕様といえばやはり以下でしょうか。

  • 古着素材(代表的なものはヴィンテージレザー、他にはハリスツイード、デニム等)を用いていること。
  • ヴィンテージを踏襲しながら、細部を現代的な仕様にしていること。

ある意味では、「ヴィンテージのデザインが好きだけど、いざ着るとなるとシエルエットやデザインが、、、」といった人にはハマるかもしれません。
※無論、「ヴィンテージ=オリジナルに限る」といった人も多いでしょうし、その考えも当然分かります。

また、オリジナルには無い素材が使われていることに魅力を感じる人もいることでしょう。

YOUSEDを選ぶ際の注意点

このYOUSEDというブランドを理解したうえで、一方でその注意点についてもまとめておきます。

素材の由来・味わい

古着素材を使用している分、素材に個体差・経年変化があることを前提としてください。

特に、主として使われるレザーは古着なので、人によっては匂いを感じる人もいるかと思います。

その他の素材に関しても、風合いや色味・擦れなどが“味”として受け止められる方に向いています。

フィット・サイズ感

まずサイズ表記ですが、0/1/2といった数字表記となっています。

ユニセックスブランドではありますが、多くのショップでは0はレディースとして扱われ、1がS~M、2かM~Lといったサイズ感です。

全体的にわずかにゆとりがあるようなサイズ感で、昨今ありがちなビッグシルエットといった感じではなく、体型に関わらず比較的選びやすいかと思います。

ただし一方で、アイテムによってはオーバーサイズ気味であったり、ジャスト気味でああったりするので、一着持っているからと言って全て同じサイズ選びをすることは危険かもしれません。

仕様・ディテール

ジップ、ポケット、ステッチ、裏地など、“再構築”ならではの遊び心ある仕様が随所に見られます。

前述しましたが、「オリジナルのデザインにこだわるのか」または「現代的なアプローチを許容するのか」によって異なるかと思いますので、この仕様・ディテールには注意が必要かと思います。

流通量

YOUSEDのアイテム自体の注意点ではないのですが、2025年時点ではまだ「知る人ぞ知る」ブランドなので、そこまで取扱店・流通量が多いわけではありません

これがどういった問題に繋がるかというと、単純に「入手難度が高い」ことと「完売すると中々入手が難しい」ということ、そして「二次流通の値段が上がる場合がある」ということです。

特に二次流通に関しては、2023年~2024年頃には、代表的なレザードライバーズジャケットは、二次流通でも定価付近あるいは若干のプレ値で売買されることもありました。

現在では当時に比べ取扱店も若干増えたおかげでこういった問題は減りましたが、それでもこういった根強い人気がありコスパに長けたブランドの流通量及びそれに関連する問題には注意が必要です

価格帯

レザーやツイードを使ったアイテムで3~4万円台なので、ドメスティックブランドで似たデザイン・素材のモノを買うよりは安く収まる価格帯かと思います。

シャツで1万円台、デニムジャケット系で2万円前後なので、セレオリを買う感覚で選べるのが魅力です。

もちろん素材自体がユーズドであることは考慮すべき点ではありますが、それでもコスパは良い方に入るのではないかと思います。

まとめ

メンズファッションにおいて、他人と差をつけるためには全体のスタイリングももちろんそうですうが、アイテム自身の“素材・背景・仕様”といった多角的な視点も重要です。

YOUSEDはまさにそれを備えたブランドとして、古着の持つ時間軸と再構築の創造性を掛け合わせた唯一無二の提案をしています。

コンセプトであるYOU(あなた)+USED(古着)という視点と、古着を利用した唯一無二性、再構築の面白さが何といっても大きな魅力です。

ヴィンテージをモデルにしている為アイテム自体のデザインも良く、また、レザーやツイードといった値段が高くなりがちな素材のアイテムでもコスパが良いのも特徴。

一方で、古着素材由来ゆえの個体差や状態、サイズ感については、普段新品のみを着る人にとっては注意が必要な点でもあります。

もし、「古着味をきちんと理解しながら、自分だけの服を探したい」「量産品にはない背景・仕様・存在感を衣服に求めたい」と考えている人がいれば、YOUSEDは非常に有力な選択肢になるでしょう。

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