冬のニット素材の中でも、カシミヤは特別な存在です。
軽くて暖かく、触れた瞬間に分かるほど肌当たりが柔らかい。
一方で、価格が高く、毛玉や型崩れに気を遣うなど、どうしても“日常使いのハードルの高さ”がつきまといます。
実際、カシミヤは山羊の下毛(うぶ毛)由来の希少な繊維で、保温性に優れる反面、繊細でケアが重要な素材として知られています。
だからこそ、「本当は欲しいけれど、結局買わない」「買っても大事にしすぎて出番が少なそう」そんな人も多いはずです。
私自身、そういった悩みを持ってはいましたが、そのジレンマを現実的に解決してくれるのが、ユニクロのカシミヤクルーネックセーターでした。
本アイテムは、素材はカシミヤ100%でありながら、手洗い可能で、日常で着まわすことを前提に作られています。
本記事では、ユニクロのカシミヤクルーネックセーターを実際に購入した感想を交えレビューしていきます。
「贅沢を日常に落とす」ユニクロのカシミヤクルーネック
私自身、寒がりなこともあり、以前はよくカシミヤを買っていました。
上記の通り、オーラリーやヘリルのカシミヤは、肉厚で保温性も高く、冬場は大活躍しているのですが、何といっても「高い」のがネックです。
昨今の値上がりも影響し、オーラリーが8万円台、ヘリルが9万円台でした。
買って後悔というのは無いのですが、この値段のアイテムは、例えば破れ等のダメージはもちろん、汚れにも気を遣いますし、簡単に洗うこともできないので、匂いにも気を付けなければなりません。
※ここでの匂いは、自身の体臭等の付着と、周囲(飲食店やタバコ)の匂いの付着を意味します。
となると、特定のタイミングでしか着られず、価格も相まって非常に「贅沢なアイテム」となってしまっています。
しかし、それを日常に落とし込んでくれるのが、このユニクロのカシミヤでした。
アイテム紹介&レビュー
今回購入したアイテムについてですが、商品名「カシミヤクルーネックセーター」です。
リンクは以下の通り。
https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E450543-000/
定価:9,990円(税込)

カラバリが豊富なのもかなり迷いました。
ブラックやネイビー、上記写真のグレー、ちょっと濃いめのチャコールグレーといった使いやすいカラーの他、ブラウンやオレンジ、グリーン系のカラーもありました。
私が購入したのはブラウン(正式にはダークブラウン)です。

暗いところではしっかりブラウンですが、光が当たるとややワインレッドのような明るさを感じるような、「シンプルに暗い色」といった感じでもないです。
デザインについてですが、これは当たり前に至ってベーシック。
しかし上記の写真を見ると袖丈に対し着丈が長く、身幅は細めに見えます。
同じユニクロでも、下記スウェットとはシルエットが違いますね。
いうまでもなく素材はカシミヤ100%。
そして重要なのが、前述の通り手洗いが可能であることです。
元々、本アイテムは多少汚れてもいいように、暗めのカラーを選ぶつもりでした。
それでも、やはりカシミヤなのに洗えるというのはありがたい仕様というほかありません。


ニット・スウェット類における、私独自の厳しい基準の一つが、「裾・袖リブのテンションがしっかりとしていること」です。
前述のユニクロのスウェットは(もちろん綿100のスウェットというのもありますが)、それらの箇所のテンションがやや弱めでしたが、こちらはまずまずの及第点。
着丈がしっかりとあるデザインですが、裾のテンションのお陰でストンと落ちることなく、良い感じに溜まってくれます。
欲を言えばネック周りがもうちょっと詰まっている方が好みではありますが、ユニクロ全般的に大衆向けに作られていることもあり、これについては文句は言えませんね。
素材に対する個人的評価
またしても以前の記事の引用ですが、やはり同じカシミヤ100だとはいえ、体感的に素材自身の差はあるのは事実です。
以前、オーラリーとヘリルについても以下記事で比較を行いました。
例えば、このユニクロのカシミヤが、素材感と保温性でどう位置するかというと、
ヘリル>>オーラリー>ユニクロ
というのが私の感想です。
ヘリルはゴールデンキャッシュということもあり、保温性・生地の厚み・肌触りが頭一つ抜けている印象があります。
オーラリーとユニクロを比較した場合、そこまで大きな差は感じませんが、やはり比較してしまうとオーラリーの生地の良さを感じます。
ただ、これはあくまで相対評価であり、「オーラリーのカシミヤを触った後にユニクロのカシミヤを触ると差を感じる」というだけです。
ユニクロのカシミヤのみの絶対評価であれば、個人的には肌触り・保温性ともに良いモノだと感じます。
チクチクせず、暖かい。
これだけでカシミヤとしては合格と言っていいでしょう。
少なくとも、定価ですらアンダー1万円、今般のような特別価格6,990円であれば、迷いなく買ってよい逸品だと思います。
私個人の感想にはなりますが、昨今購入したアイテムの中でも、「もっと早く買っておけばよかった」アイテムの筆頭です。

サイズ感
サイズ展開はXS~3XL展開で、XS以下と2XL以上はオンライン限定サイズです。
私自身は、170cm痩せ型で、メンズLサイズを選びました。
XLとも迷いましたが、一方でMだとジャストサイズ過ぎる印象でした。
私の体形でLだと、着丈(を伸ばして着ると)長めで、その他についてはわずかにゆったりと言った印象です。
XLだと、若干今っぽいような、ゆったり目のシルエットになっていました。
インナーにある程度厚手のカットソーやシャツを着こむ場合はXLの方が着ぶくれせずに済みそうだと思いましたが、私自身そういった着方は想定していません。
※実は半袖の薄いヘインズあたりの上に着るのが気持ちが良いです。
インナーには薄手のカットソー1枚を着るくらいのイメージだったので、ジャスト寄りのLを選びましたし、購入後何度か着てもこのサイズで良かったと思っています。
ただ、洗濯してみたいとも思っているので、その後の縮み次第では自分好みのサイズ選びは変わるかもしれません。
今後洗濯し、劇的に寸法が変わるようなことがあれば追記したいと思います。
ケアについて
カシミヤの弱点としてよく挙がるのが、毛羽立ちや毛玉です。
ユニクロもそこを理解したうえで、「特殊な加工を施し、毛玉になりにくく、手洗いしても風合いが変化しにくい」と明記しています。
もちろん「絶対に毛玉ができない」とは言っていませんし、カシミヤは繊細な素材です。
値段が極端に異なるヘリルやオーラリーでさえ、毛羽立ち・毛玉は見られますし、むしろそれはそれで馴染んで良い風合いになっていると思います。
私個人的には、ウールの毛羽立ち・毛玉は気になりますが、カシミヤだと気になりません。
とはいえ、長持ちさせるために着た後のブラッシングは必要でしょうね。
あるいは、数年で新しいものを追加購入するつもりで何も考えず着倒しても良いでしょう。
その選択ができてしまうほどの価格です。
洗濯についてですが、ユニクロ公式の説明によれば、本アイテムは手洗い可/ドライクリーニング可/乾燥機不可となっています。
まずはガンガン着てみて、目立った汚れが出ない限りはシーズンオフの頃に一度洗ってみようと思っています。
※一般的にカシミヤニットは一日着たら、数日休ませるのがベターと言われているので、その点はご注意ください。
まとめ
ユニクロのカシミヤクルーネックセーターについてレビューしました。
本アイテムは触り心地や保温性の高さなど、素材の良さをちゃんと感じられる一方で、手洗い可能・毛玉対策など、高級とされるカシミヤを日常で回すための現実的な仕様を備えています。
そもそもカシミヤが高価になりやすい背景として、原料が希少で、山羊1頭あたりの年間採取量が少ないことが挙げられます。
原料側の事情を考えると、ユニクロの価格設定が“攻めている”のは確かです。
さらにユニクロは度々値下げ・セールで価格が動きます。
私が買った6,990円という価格は、比較的底値の方ではありますが、7,990円の特別価格はよく見かけますし、一方で新作がでれば5,990円まで下がったりもします。
9,990円でも十分に選ぶ理由があり、更にそれ以下でで買えたならなおのこと良し。
「カシミヤは気を遣うから…」と避けていた人ほど、この一着で価値観が変わるはずです。
私がまさにそうでした。
是非お試しを。
【余談】ニットならバトナーもおすすめ!!



