2025年7月、ユニクロからまもなく登場する新作アイテム群に注目が集まっています。
毎年この時期は、夏本番に向けた軽量アウターや快適素材のトップス、季節感のある雑貨アイテムが出揃う“狙いどき”でもありますが、今年のラインナップは例年以上に粒ぞろいの印象です。
特筆すべきは、単なるベーシックでは終わらないこだわりの素材選び、環境配慮の製法、さらには縫製や仕様にまで目が行き届いた完成度。
機能性と上質感を高いレベルで両立した全6点の注目アイテムについて、商品紹介をしながら個人的な見解を交えながらレビューしたいと思います。
※一部発売済みのアイテムもあります。
- ウインドプルーフパーカ(品番:E478231)
- ジップアップショートブルゾン(品番:E478230)
- ブラッシュドジャージージャケット(品番:E478250)
- フランネルチェックシャツ(品番:E481225)
- メリノニットポロシャツ長袖(品番:E478537)
- レザーメッシュベルト(品番:E478297)
ウインドプルーフパーカ(品番:E478231)
価格:6,990円(税込)
商品リンク:ウインドプルーフパーカ

特徴
生地・素材
- 表地は防風性に優れるラミネート加工。マイクロレベルで密度を高め、風の侵入を物理的にブロック。
- 撥水加工(耐水圧:小雨〜普通程度)を備えつつ、PFAS不使用。高い機能性と環境配慮を両立。
- 裏地には通気性メッシュを配し、ドライな着用感をキープ。汗ばむ季節にも対応。
構造・ディテール
- フルジップ仕様、首元まで風を遮るハイネック仕様。
- フードは形を変えやすいドローストリング付き。デザインと機能性を両立。
- 裾にはアジャスタブルスピンドル。風の侵入を防ぎつつ、Aライン調節可。
- ラグランスリーブ+ドロップショルダー設計で、腕まわりの動きも妨げず快適。
- フロント左右のジップポケットに加えて、内側にもメッシュポケットを配し、小物の整理に対応。
- シームテーピング加工により、防風・撥水性を確保しながらシーム強度をアップ
- PFAS不使用防水処理ながら、ラミネート層の柔軟性は保持。
総評・コメント
この手のナイロンパーカ系のアイテムは色々リリースされているのですが、これはかなり良い出来だと思います。
個人的に好きなディティールがフロントの(ストーム)フラップ。
より作りが簡素なものはジップが丸見えの状態ですが、これはフラップによりジップが隠れ、さながらアウトドアブランドのマウンテンパーカのようです。
しっかり首元まで閉まるジップも良いですし、フロントポケットが縦横からアクセスできるのも◎

丈も長すぎず、ドローコード付きで調整可能なのもありがたいです。
値段はそれなりに張りますが、アウトドアブランドその他で購入したら文字通り「桁が違う」価格となってしまうので、コスパは良さそうです。
ジップアップショートブルゾン(品番:E478230)
価格:6,990円(税込)
商品リンク:ジップアップショートブルゾン

特徴
生地・素材
- 光沢を落とした杢調素材を採用。硬さの少ないドライな手触り。
- 色味は定番のブラックはもちろん、秋口にピッタリなブラウン・オリーブのアースカラー展開。
構造・ディテール
- フロントフルジップ式のシンプルなブルゾン。
- コーデュロイ襟+袖口がデザインのアクセントに。
- 裏地にはモノトーンチェックを配置し、大人っぽい遊び感。
- 両サイドジップポケットが開口大きめ、スマホもすっぽり入る仕様。
総評・コメント
「王道のワークジャケット」といったようなシンプルなブルゾンですが、結局この手のアイテムはとにかく使いやすいです。
長すぎない着丈にワイドなシルエット、そしてミニマルな外観。
スウェットの上からでも良し、さらにシャツやTシャツの上からでも良しと、使えるシーズンが長いのもコスパという点では評価できるポイントではないでしょうか。
裏地がチェックなのも一歩間違えばダサいデザインになりますが、これは非常にバランスの取れた柄だと思います。

コーデュロイ襟の切り替えも◎
個人的には胸に缶バッチなんかつけたくなるデザインです。
ブラッシュドジャージージャケット(品番:E478250)
価格:6,990円(税込)
商品リンク:ブラッシュドジャージージャケット

特徴
生地・素材
- 起毛ジャージー素材(布面が微起毛)を使用し、上品な微ツヤと適度な保湿性を備える。
- 表地にリサイクルポリエステル33%配合。廃プラ原料の再利用と品質を両立。
構造・ディテール
- テーラードジャケットのような近代的パターンを採用。肩パッドなしでナチュラルな落ち感。
- レギュラーフィットながら、ウエストはタブ形状に絞らず、すっきり見える設計。
- シングルボタンのプレーンな前身仕様。ボタン位置はやや高めで、着流しやすさを考慮。
- 前身胸ポケットなし、両サイドにはポケット付きでミニマルな印象。
- 内側は簡素な裏地のみ。一重仕立てで軽量かつ通気性良好。
総評・コメント
ユニクロCでも「ブラッシュドジャージージャケット」という名称でリリースされたことがありましたが、これはそのメンズバージョンといったところ。
シンプルなシングルのテーラードジャケットの外観ながら、ウエストのシェイプは緩めで、着丈短めなので(メンズSサイズで68cm、Mで70cm、Lで72cm)カジュアルな装いにもピッタリはまるシルエットかと思います。
また、フロントもパッチポケットでカジュアルな印象である点も、ジャケットながらかっちりしすぎない良い塩梅に仕上がっているのではないでしょうか。

ウールに比べ当然質感は落ちるでしょうが、この値段なら致し方ないかなと。
「私服でラフに着られるテーラード」を探している人にはお勧めです。
フランネルチェックシャツ(品番:E481225)
価格:3,990円(税込)
商品リンク:フランネルチェックシャツ

特徴
生地・素材
- コットン100%両面起毛素材で、表はなめらか、裏はふっくらとした起毛感。肌ざわりが良く、ほどよい保温性あり。
- 色の濃淡が映えるチェック柄は、起毛によって柔らかな表現に変化。ヴィンテージ感と上品さを兼ね備えた印象。
構造・ディティール
- セミレギュラーフィットで着丈・身幅ともに標準的なシルエット。1枚着としても羽織としても使いやすい設計。
- 袖口や裾のすっきり感をキープしつつも、起毛の風合いと合致した縫製バランス。
総評・コメント
チェックシャツは「一歩間違えばダサいアイテム」の筆頭だと個人的には思っていて、そういった意味では以下のようなオーラリーのチェックシャツは毎シーズン外さない安心感があります。
とはいえ昨今では値上がりにより5万円に迫る定価となっており、デザインが良いとはいえさすがに万人に勧められるアイテムではありません。
一方でユニクロのこちらは、その1/10程度の価格ながら、チェックのパターンが非常に秀逸かと思います。
それこそオーラリーの22AWや23AWのブラウンのオンブレパターンに近い印象もあり、1枚で様になりそうな色味だと思います。
また、フランネルというのもポイントで、フランネルの優しい起毛感とブラウン・ナチュラルカラーベースの優しい色味が良くマッチしています。
オンブレのようなボカシ柄もフランネル生地との相性は◎

「良い色味のチェックシャツが欲しいけど高い、、、」あるいは「安いチェックシャツは柄が微妙、、、」なんて思っていた人にはぜひチェックしてもらいたい一品です。
メリノニットポロシャツ長袖(品番:E478537)
価格:3,990円(税込)
商品リンク:メリノニットポロシャツ長袖

特徴
生地・素材
- 極細メリノウール(約19.5マイクロン)100% を使用。非常に細やかな糸のため、肌触りが滑らかで自然な光沢があり、上品な表情を生み出す。
- 毛玉防止の特殊加工が施され、洗濯機洗いに対応。ネットに入れて洗うことで、美しさを長くキープ。
構造・ディテール
- クラシックなポロ衿付きシャツ型。襟はしっかりとしつつ、柔らかなメリノ素材が自然に馴染む設計。
- レギュラーフィットで体のラインに程よくフィットし、1枚着としてもジャケットやカーディガンの下にもレイヤードしやすい設計 。
- 袖と裾のリブの伸縮テンションを段階的に調整することで、型崩れしにくく、袖まくりなど日常の動作にも馴染む設計
- 濃い色を選べばインナーを気にせず着用可能な安心感。
総評・コメント
以下記事でも書いたように、個人的にはポロシャツの類はコットンよりウール派です。
定番のカノコの良さもあるでしょうが、やはり上品な印象を与えるウールが個人的にはお勧めかなと。
ただし、一般的には綿やポリ等に比べやや扱いに困るのがウールの難点といえるでしょう。
そんな中こちらは、手洗いどころか洗濯機洗いにも対応でき、日々のケアに気を遣わなくてよい点が嬉しいポイント。
着ているときはウールの上品さを、そして日々の扱いは洗濯機で簡単に、といった良いとこ取りができるアイテムです。
昨今ではビッグシルエットが流行りとではあるものの、こちらのアイテムは上品なジャストシルエット。
むしろこのくらいのサイズ感の方が、自分の標準サイズからサイズアップしたりサイズダウンしたりの調整ができるので、下手なビッグシルエットより個人的には好きです。
カラーも秋冬らしい展開。

長々語りましたが、以下レビュー記事のようにそもそも私自身長袖ポロが好きだということもあり、個人的におすすめしたいアイテムです。
レザーメッシュベルト(品番:E478297)
価格:2,990円(税込)
商品リンク:レザーメッシュベルト

特徴
生地・素材
- 上質な牛革を植物タンニンなめしで仕上げ。ナチュラルな風合いとエイジング(革味)が楽しめる。
- 表面はつや消し仕上げで上品な光沢感。
構造・ディテール
- 穴なしフリーサイズベルト。剣先に通すだけで締まる仕様で、サイズ調整幅が広くユニセックスに対応。
- バックルはシンプルなピン式でクラシックな印象。
- ベルト端の剣先には適度な硬さを残しつつやや丸みを帯びた仕様で、ベルトホールへの通しやすさに配慮。
- 革素材ながらメッシュにより素材全体が柔らかく、フィット性も良好。
総評・コメント
ある意味で最もコスパが良いアイテムでは?と思ってしまうこちらのベルト。
人によるでしょうが、お気に入り、あるいは使い勝手が良いベルトというのはついついヘビロテしてしまうものです。
こちらのベルトに関しては、「使い勝手」という点では間違いなしのデザイン・仕様ではないでしょうか。
メッシュベルト自体は色々なところで売られている定番アイテムではありますが、何といっても本革というのが何よりもポイント。
フェイクレザーに比べ光沢・質感により高級感が出るのはもちろんのこと、「経年変化」によるエイジングが楽しめるのも嬉しい点です。
ブランドものになるとどうしても数万円はしてしまうレザーベルトですが、それがアンダー3,000円は流石だと思います。
また、バックルもカラーによって異なり、ブラックはシルバー、ブラウンはゴールドとなっており、個人的には後者の色味が洒落ていると感じます。

まとめ
以上6点、ユニクロから今後発売の個人的注目アイテムのご紹介でした。
ここからさらに厳選するならば、「ウインドプルーフパーカ」と「ジップアップショートブルゾン」は注目度が高いと予想します。
デザインはもちろん無難ながら、ディティールは完璧で、使いやすさという点ではかなり出番が多くなりそうです。



