2024年から展開が始まったNew Balance 1906Lは、その奇抜な見た目ゆえに賛否が分かれつつも、スニーカーファンやファッション好きの間で強い話題性を持っています。
“走るための技術”と“ドレスシューズ調の表情”とをミックスしたその設計は、色味選びがその印象を大きく左右します。
本記事では、これまで発売された1906Lのカラーを、インラインモデルとコラボ(別注)モデルに分け、徹底的に網羅しご紹介します。
どの色が過去発売されているか、そして型番を押さえておくことは、コレクター・購入検討者にとって非常に価値ある情報になります。
過去作を振り返り、改めて自分好みの一足を探してみましょう。
インラインモデル
Metallic Silver

- 型番:U1906LAE
- 発売日:2024年9月
- 国内発売:有り
- 価格:19,800円(税込)
この “Metallic Silver” は、言わずと知れた1906Lの初期モデルであり、現在でも人気のカラーの一つです。
私も購入し、今でも気に入っている一足です。
一度再販もされており、手に入れた人も多いことでしょう。
アッパーはメッシュ基調、そこにメタリックなシルバー調オーバーレイを重ねた構成で、この近未来感あるデザインが魅力的です。
Blacktop-Phantom

- 型番:U1906LAI
- 発売日:2024年12月
- 国内発売:有り
- 価格:22,000円(税込 )
“Blacktop / Phantom” と表記される、黒を基調とした落ち着きある配色。
メッシュ+シンセティックオーバーレイ構造を保ちつつ、オールブラックでまとめられたデザインは、やはりその合わせやすさから安定の人気がある一足です。
シルバーのようなメタリック系を多用するような特徴的な色合いが多い1906Lの展開において、最初期から比較的“実用的で使いやすい”と評される色です。
こちらも2025年10月に再販されました。
Silver Metallic / Dark Juniper

- 型番:U1906LOA
- 発売日:2025年1月
- 国内発売:無し
- 価格:$160
シルバー調にネイビーブルー/ダークグリーン系を組み合わせたやや癖のある配色。
これまでシルバーやブラックといったワントーンカラーの展開だった中、ついに発売された複数配色のモデル。
多色使いとはいえ、デザインの妙か意外とまとまって見えますね。
海外でのみ発売されています。
Black / Silver

- 型番:U1906LOC
- 発売日:2025年1月
- 国内発売:無し
- 価格:$160
こちらも、先ほどのJU1906LOAと同じく、現時点では海外リリースのみ。
シルバーとブラックのツートンモデルで、ややモードな印象。
アッパーがブラックなので意外と落ち着いた印象で、特にコーディネートに困るような難しい配色ではなさそうです。
Black Suede

- 型番:U1906LNT
- 発売日:2025年2月
- 国内発売:有り
- 価格:22,000円(税込 )
上部をスエードで仕上げた上品な仕様。
これまではやはりそのカラーや素材感ゆえにあくまでスニーカーの印象が強かったのですが、スエードだと、若干ではありますがやはり革靴のテイストも混じりますね。
もちろん、ブラックなので合わせやすさも言わずもがな。
Rich Oak

- 型番:U1906LNS
- 発売日:2025年2月
- 国内発売:有り
- 価格:22,000円(税込 )
U1906LNTと同日発売となったU1906LNS。
前者はブラックスエード、こちらはブラウンスエード。
ブラウンカラーは初めてですが、上品なカラーで素敵ですね。
vansのv196cfのように、一部ブラックよりブラウンカラーが人気となる場合もありますが、こちらも大きく話題となった一足です。
Triple Black

- 型番:U1906LBN
- 発売日:2025年3月
- 国内発売:無し
- 価格:$160
従来のメッシュ+オーバーレイ構造からは離れ、フルレザーで展開された本モデル。
どのモデルで一定の人気を誇る「トリプルブラック」仕様であり、かつメッシュを使用しない構造とあって、ミニマルな雰囲気が漂います。
JUNYA WATANABEとのコラボでもありましたが、やはりこういったレザーモデルの人気は高く、かつ国内では未発売というのも購買意欲を刺激しますね。
Silver Metallic / Cream

- 型番:U1906LOB
- 発売日:2025年4月
- 国内発売:有り
- 価格:19,800円(税込 )
1906Lを象徴するカラーであるシルバー調のオーバーレイに黒アクセントを組み合わせた派生版です。
既存の Metallic Silver(U1906LAE)をベースにしながらも、ブラックやクリームカラーが良いアクセントとなり、個性的な一足となっています。
多色使いのモデルではあるものの、原色系を使っているわけではないので、意外と落ち着いた印象もあります。
足元に適度な存在感を求める人には非常に良いカラーリングではないでしょうか。
Beige

- 型番:U1906LNU
- 発売日:2025年7月
- 国内発売:無し
- 価格:$160
ブラックといったダークトーン、シルバーといったハイテクカラーが多かった中、ついに登場したニュートラルカラー。
ベージュ系のワントーンで、上品な着こなしにもマッチしそうです。
Olive

- 型番:U1906LNV
- 発売日:2025年7月
- 国内発売:無し
- 価格:$160
U1906LNUと同時発売された一足。
ベージュのワントーンだったU1906LNUに対し、こちらはミリタリーライクなオリーブのワントーン。
これまた今まで展開されていなかったダークトーンのアースカラーで、同じモデルとは言えまた違った印象になりますね。
ニューバランスに限りませんが、こういったオリーブやカーキ系は人気があるイメージです。
Metallic Blue / Black

- 型番:U1906LAR
- 発売日:2025年9月
- 国内発売:有り
- 価格:19,800円(税込 )
マットなブラックを基調とし、一部にロイヤルブルーを差し色として用いたコンビネーション版。
海外では前述のようなベージュ、オリーブといった落ち着いたカラーが展開されている中、日本国内ではまだまだこういったハイテクカラーのリリースが続きます。
とはいえ、このモデルもブラックがベースとなっていることから派手過ぎず、バランスの良いカラーリングだと思います。
Metallic Pink

- 型番:U1906LAU
- 発売日:2025年9月
- 国内発売:無し
- 価格:$160
ありそうで無かったメタリック調ピンクを大胆に取り入れたカラー。
春夏・秋冬問わずアクセントになる配色ですね。
海外ではレディースサイズは人気で、メンズサイズは結構余っている印象です。
別注モデル
JUNYA WATANABE MAN

- 型番:U1906LCD (Black) / U1906LCO (White)
- 発売日:2024年10月
- 国内発売:有り
- 価格:49,500円(税込)
本モデルに関しては、購入実績があるので詳細なレビューは以下からご覧ください。
ジュンヤマンのルックで大きく注目を集めた一足。
当時インラインモデルは完全メッシュ仕様だったので、その差別化としてこのレザーアッパーは非常に魅力的な一足でした。
ただ、正直現在では似たようなインラインモデルもリリースされていますし、値段も2倍以上なので、定価ならまだしも、プレ値で買うほどではないかなというのが個人的見解です。
色選びのポイントと個人的コーディネート視点
1906L のようなハイブリッドモデルにおいては、色の選び方が「見た目と印象」を大きく左右します。
以下は、実際に購入を検討する際の個人的コーディネート視点見解です。
シルバー/メタリック系
印象がハイテクスニーカー寄りであり、アクセントとして強く出る色。
それでも、普段からNBのハイテク系をが似合う服装の人であれば、すんなり合わせられそう。
黒系
汎用性が高く、一般的なスニーカー感覚で使えるカラー。
「ローファー風スニーカー」を試してみたい人には最も無難な選択肢。
アースカラー(ブラウン/ベージュ/オリーブ)系
落ち着いたトーンで、カジュアル〜キレイめまで幅広く対応。
派手ではない色味にも関わらず、そのデザイン性でしっかりと足元でも主張。
アクセント系(ピンク、ロイヤルブルーなど)
スニーカーとして「見せる」要素を強くしたい場合に選びたいカラー。
全身をシンプルまたはワントーンでまとめて、このアクセント系カラーを合わせるのが◎
まとめ
1906Lは、わずか1年あまりの展開ながらも、ここまで多彩なカラーバリエーションを揃えている点が、何よりの魅力といえます。
“ハイテク×ローファー”という前例のないコンセプトを持ちながらも、メタリックやブラックなどの王道カラーから、ブラウン・オリーブといったアーストーン、さらにはピンクやブルーのアクセント系まで、幅広い表情を見せてくれるのがこのモデルの面白さです。
さらに、価格帯も多くのモデルが2万円前後と比較的手が届きやすい設定なのも嬉しいポイント。
搭載されている技術とデザインを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いといえるでしょう。
また、JUNYA WATANABE MANとのコラボを皮切りに、GANNIなどファッションブランドとの協業も展開予定。
今後も国内外問わず、1906Lの世界観を広げる新色やコラボモデルの登場が期待されています。
機能性とデザインの融合を楽しむなら、1906Lは間違いなく“今一番面白い”シリーズのひとつ。
次にどんなカラーが登場するのか。
その動向から、しばらく目が離せません。



