2024年に発売されたニューバランスの新モデル、1906L。
インラインのモデルについては以下記事でレビューしました。
そもそもこのモデルは、当初JUNYA WATANABE MANとのコラボで話題となった一足であり、まさかインラインが先に出るとは、、、と思った人も少なくないでしょう。
私もその一人ではありますが、そのインラインモデルも非常に良さそうだったので購入に至っています。
そしてそのインラインモデル発売の数週間後、ついに待望のジュンヤマンとのコラボモデルがリリースされ、迷った挙句私はこちらも買ってしまいました。
1906Lというモデルについては上記記事で述べているので、本記事ではインラインとコラボモデルの違いという点にフォーカスしたいと思います。
JUNWA WATANABE MAN x NEW BALANCE
そもそもこのスニーカーが注目されたのは、2024年1月に行われたジュンヤマン24AWのコレクションが発端でした。
この時からすでに大きな注目を浴びており、24AWが楽しみだった人も多かったことでしょう。
インラインが先に発売されたことがプラスの影響だったかマイナスの影響だったのかは分かりかねますが、結局のところインラインモデルも取扱数が多くなく、プレミア価格となってしまい、後発のコラボモデルにも大きな注目が集まる結果となりました。
価格の比較
まず価格ですが、以下の通りです。
上記は税込なので、税抜ベースで考えれば価格差は27,000円です。
単純にインラインモデルを2足買ってもまだお釣りがくるほど、その価格差は大きいと言えます。
後述する素材の違いであったり、単純に"ジュンヤマン"というブランドであったりでこの価格差が生まれているのだと思いますが、この価格についてどう思うでしょうか。
私はというと、先に2万円でインラインモデルを入手している時点では、"コラボモデル高いな、、、買わなくても、、、"と思っていたのが正直なところで、しかしながら迷っていたのも事実です。
その場合、"買わないで後悔より買って後悔"の考え方の私は試しに買ってみたのですが、実物を目にすると購入前の考えは改まりました。
この点は後で述べます。
素材の比較
価格以外の大きな違いとしては素材が挙げられます。
インラインモデルは、以下記事で写真を載せていますが、アッパーはメッシュで、まさに"ザ・スニーカー"と言った印象。
ローファーというよりは、スニーカーのスリッポンに近いような、そんな印象です。
一方でコラボモデルはというと、以下の通り、素材も相まってローファーに近い印象がありますね。
前述の価格差の一つの要因はここにあると言えるでしょう。
インラインで十分?それとも、、、
さて、これらを踏まえ、"インラインモデルが2万円なのに対し、同じ型番(1906L)のコラボモデルにわざわざ5万円を払う価値があるか"という点について私見を述べたいと思います。
結論から言えば、"払う価値あり"と考えます。
その理由は単純で、私自身この2つは"似て非なるもの"だと考えているからです。
単純に、その素材の差故にインラインモデルはスニーカー、コラボモデルはローファーという区分であると考えています。
モデルが同じですし外観もほぼ同じであるとはいえ、やはりアッパー素材が見た目に与える影響は顕著で、メッシュ素材であるインラインモデルは、どう転んでもスニーカーの域を出ません。
当たり前ですが、これが悪いという意味ではなく、スニーカーというジャンルで、ローファー風のスリッポンという良い立ち位置を確立していると思います。
同じようなスリッポンで、ここまで履き心地の良い靴も中々ないでしょうし。
一方で、コラボモデルのアッパーはレザー。
インラインモデルにあったNロゴもない、まさに革靴風のアッパーであると言えるでしょう。
もちろん、ベースはハイテクスニーカーであるため、そのボリューム感はスマートなローファーとは違いますが、言うなればパラブーツのランスにかなり近い印象だと思いました。
ランスもかなりボリューミーですが、言うまでもなくローファーであり、個人的にはアッパー部を中心にその上半分だけ見れば両者は比較的似通っていると思っています。
そういった点でもやはりコラボモデルはスニーカーというよりローファーといった印象が強いと考えます。
余談:コラボモデルおすすめカラーはどっち?
最後の総評に移る前に余談ですが、今回リリースされたコラボモデルは白/黒の2色あります。
世間一般では黒の方が人気のようですが、私個人としてもやはり黒がおすすめです。
新品状態の見た目であれば実は白の方が好きなのですが、白の場合、このアッパーは明らかに汚れが目立つと思います。
スニーカーベースではない、堅牢な革靴の白であれば多少の汚れは落とすことができるでしょうが、こういった柔らかい素材だとそのケアは大変だと思います。
皴に関しても同様で、白の場合はアッパーの履き皴が悪目立ちする可能性があります。
室内でしか履かない、といった極端な状況でない限り、気を遣わない黒の方がいいのではと個人的に思います。
あとはもちろんコムデギャルソン=黒というのも一つの理由です。
総評
2024年に発売されたニューバランスの新モデル1906L"について、インラインモデルとジュンヤマンコラボの比較・レビューを行いました。
先行発売されたインラインモデルのクオリティが高く、2万円の定価から考えるコスパは相当なものだったので、約5万円のコラボモデルを買う必要があるかは自分自身相当に悩みました。
しかしながら、インラインモデルは、その見た目からスニーカー寄りであり、一方でコラボモデルはレザー素材により文字通りローファーに近い印象であると感じました。
もちろん、それぞれ色も違うので、色の違いによる印象の差異もあるでしょうが、それを除いてもやはりスニーカー寄り/ローファー寄りといった棲み分けは出来るのかなと思います。