デニムジャケットは、流行に左右されにくい定番アイテムの1つです。
シャツより硬派で、コートほど重くない。
その中間にあるからこそ、春秋は主役に、冬はインナーとしてレイヤードに回せる。
着る人の年齢やスタイルを選びにくいのも非常に魅力的で、1着持っているだけでコーデの軸ができます。
過去にもこのジャケットについての記事を書いてきました。
そして今回、ご紹介するのは私が先日購入した、JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)別注のLevi’sの1st型のデニムジャケットです。
本記事では、デニムジャケットそのものの魅力等について触れながら、このアイテムについてのレビューを行いたいと思います。
デニムジャケットの魅力と難しさ
冒頭で述べた通り、デニムジャケットは非常に便利なアイテムだと思っています。
一方で、デニムジャケットは巷に溢れすぎていて、「結局どれを選べばいいのか分からない」アイテムの筆頭だとも思います。
新品はドメスティックブランド・インポートブランド・ファストファッション等、値段の幅も広く存在しています。
一方で、ヴィンテージはとにかく高いうえに、サイズ感も難しい。
だからこそ重要なのは、ディテール・生地感・シルエット・そして価格まで含めて納得できる一着を選ぶことではないでしょうか。
そういう意味で、大前提「ラフに扱える価格」であるユニクロのトラッカージャケットは一つ選択肢としてアリだと思います。
リジッドという選択肢
デニムというアイテムにおいて、他には無い魅力が「育てる」ということができるという点です。
いわゆるリジッド(未洗い)は、買った瞬間が完成形ではなく、着る人の生活で完成していくところに価値があります。
当たり前ですが、ヴィンテージのリジッド(デッドストック)なんてものは到底買える値段ではなく選択肢には入りません。
一方で、Levis Vintage Clothing(LVC)のリジッドも大変魅力的ではありますが、頻繁に値上げが発生し、現在では52,800円(税込)と、気軽に買える値段では無くなってきました。
そこで現実的な選択肢として刺さったのが、JOURNAL STANDARD別注のLevi’s® TYPE1 / TYPE2 リジッド トラッカージャケット。
ヴィンテージ由来のディテールを押さえながら、過度な装飾で“別物”にしない。
しかもリーバイスのリジッドでありながら、価格はLVCの半分以下。
色々なブランドから出ているレプリカも魅力的ですが、やっぱりリーバイスというのが決め手です。
外観レビュー
では早速実物を見ながらレビューしていきます。


まずはデザインに触れましょう。
1st型ではありますが、506XXとS506XX(大戦モデル)、双方のディテールがあることが分かります。
具体的には以下の記事に書いた通りですが、例えば左胸のポケットはフラップレスで大戦仕様なのに、フロントボタンは月桂樹ボタン・ドーナツボタンではありません。
加えて、ボタンの数についても大戦仕様は4個なのに、こちらは5個。
ざっくり言ってしまえば、フラップレスのポケットのみが大戦仕様を踏襲しているともいえるでしょう。

そしてもう一つ、この別注の象徴が、レインボーステッチ。
上記写真から分かるように、イエローステッチ・オレンジステッチの2色からなるものを指しますが、今回はこのディテールを採用しています。
※実は、この別注(ジャーナルスタンダード x リーバイス)は何回か行っているシリーズですが、過去にはイエローステッチのみを採用した過去もあります。
本作におけるレインボーステッチは、フロント周りのみイエロー、その他はオレンジで統一されています。

細かい点ですが、袖のリベットがむき出しになっていることもこのアイテムの特徴です。
現行のリーバイスでいえば、例えば以下のように袖がカンヌキとなっているのが一般的です。
[rakuten:jeansbug:10005223:detail]
このディテールを採用しているのは、LVCの1936仕様ですね。

首元のパッチはレザーです。
耐久性の面でこれは嬉しいですね。
最大の魅力:リジッドデニム
本コラボは何度もリリースされていますが、その最大の魅力はリジッドデニムにあると思います。
今回のモデルでいえば、14.75オンスのデニムを採用しており、デニム素材の魅力である「一から色落ちを楽しむ」ことを前提に設計されています。
後述するサイズ感に注意すれば、自分好みの色味・色落ちに育てていくことが可能になります。
他のブランドになるとインディゴとは言えウォッシュ済みのアイテムが大半で、糊付きのリジッドとなると、やはりこういった別注リーバイスが筆頭になってきます。
サイズ感の選び方|リジッドは「縮み込み」で考えるのが正解
もっとも大事なサイズ選びについてです。
ウォッシュ済みのアイテムと違い、未洗いのリジッドは、サイズ選びが難しいと言われています。
結論から言うと、「ジャストで着たいサイズのワンサイズ上を買うのが正解」です。
一般論として、リジッドデニムは洗濯・乾燥の条件によって差は出るものの、体感で1サイズ〜1.5サイズ程度縮んだように感じることがあります。
つまり、洗って縮む前提でサイズを選ぶのが基本になります。
特に身幅や肩幅は1-2cmの縮みで収まることもありますが、一方で着丈であったり、特に袖丈は4-5cm縮むこともあります。
だからこそ、「今ジャスト」ではなく、洗った後にどうなってほしいかをゴールに置くのが失敗しにくい選び方です。

小さめを選ぶメリット|色落ちと“インナー運用”に強い
あえて小さめを選ぶと、リジッド特有の硬さも相まって生地にテンションがかかりやすく、ヒゲ・ハチノスといった“デニムジャケットらしい表情”が出やすくなります。
色落ち(=育ち)を楽しみたい人には、ジャストサイズ~小さめ選択がハマりやすいです。
さらに、ジャスト寄りのデニムジャケットは、冬にコートやダウンの下へ入れたときにも収まりが良く、インナー使いに向きます。
秋冬のレイヤードで「外はコート、中はデニム」という使い方ができるのは、意外と便利です。
大きめを選ぶメリット|中に着込めて、今っぽいバランスが作れる
逆に大きめを選ぶと、中にフーディやスウェット類、厚手ニットなどを着込めるため、寒い時期のミドルアウターとして成立しやすくなります。
インナーに着込んで、アウターがパツパツになるのは見栄えが悪いです。
デニムジャケットを“寒い時期でもメインで着たい”なら、こちらの方が現実的です。
また、身幅に余裕があると、いわゆる今っぽい「少しルーズで抜けたシルエット」が作れます。
そもそも1stはショート丈であり、サイズを上げてもだらしなく見えにくく、むしろ身幅のゆとりが雰囲気に直結しやすいモデルです。
また、サイズ2XL以上は、背面がTバック仕様(スプリットバック)になることも魅力的ではないでしょうか。
筆者のサイズ選び
さて私はというと、170cm痩せ型でSサイズを選びました。
リジッドでの着用感はわずかに大きめで、ウォッシュ後はジャスト(もしくはわずかに小さめでも可)で着たい想定でこのサイズを選んでいます。
XSの場合はおそらくウォッシュ後ジャストサイズすぎる、Mの場合はウォッシュしてもやや大きめになりそう、ということでSを選んでいます。
そもそも、体型が同じだとしても、各人のファーストウォッシュの方法、再糊付けの有無、及び普段の着方にもよってベストなサイズ選びも変わってくると思っています。
例えば、私自身がアパレル等、平日からこういったデニムジャケットをガンガン着ることができる職業(週2~3)であれば、おそらくファーストウォッシュであまり糊を落とさないようにして、ガンガン味を出していきたいと考えていたと思います。
ただし実際には、週末に1回着用するかしないか程度なので、ウォッシュをかけて糊付けをせず、最初から楽に着られる柔らかさにしてしまうつもりです。
価格
定価は23,100円(税込)です。
- 14.75オンスの糊付きリジッド
- リーバイス
- レザーパッチ
かつ1st型であることを考えれば、個人的には安いと思います。
ブランドあるいは生地が信頼できるデニムジャケットで、2万円台前半で購入できるものは中々見つからないと思います。
ジャーナルスタンダードではリーバイスの別注は定番であり、非常におすすめです。
まとめ
JOURNAL STANDARD別注のLevis TYPE1 リジッド トラッカージャケットについてレビューしました。
TYPE 1(1st)の王道ディテールを踏襲しながらも、大戦期ムードのフラップ無しの採用であったり、ヴィンテージを感じるレインボーステッチの採用にオリジナリティを感じます。
何より14.75ozリジッドは育て甲斐がありますし、ファーストウォッシュ・糊付け・乾燥機有無等々、そこから自分好みに選べる点も魅力的です。
LVCとなるとこの点はかなり慎重になる必要がありますが、LVCの半額以下で購入できる本アイテムは、現実的に着倒すことができる丁度良いラインだと思います。
「デニムジャケットを買ってみたいが、どれを選べばよいか分からない。」
その気持ちに、素直に応えてくれる1st別注だと思います。



