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服好きの独り言

カシミヤ購入記② HERILL Goldencash Cardigan

カシミヤ購入記第二弾です。

第一弾は以下より。

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本記事文中に第一弾の言及等も一部あるので、先に目を通していただくと話が繋がって分かりやすいかとは思います。

第一弾ではオーラリーのカーディガンについてレビューしましたが、本記事ではまた別のブランドのカシミヤアイテムのレビューです。

ブランドはHERILL(ヘリル)

HERILL Goldencash Cardigan

本ブログでは初登場のブランド、ヘリル。

国内セレクトショップでの取り扱いも多いドメスティックブランドです。

私自身、特にスプラッシュデニムを気に入って着用しているのですが、その話はまた別の機会に。

さて、ヘリルといえば有名なのがゴールデンキャッシュと呼ばれるカシミヤを使ったアイテムでしょう。

ゴールデンキャッシュとは、

世界のカシミヤの年間産毛量は整毛ベースで約7,000tといわれています。この内中国産は6割弱のおよそ4,000tです。深喜毛織のゴールデンキャッシュは、中国山東省でわずか2tしかとれないという希少なカシミヤだけを使用しています。このカシミヤ山羊は通常のブラウンカシミヤと比べ表面の毛が金茶から赤味を帯び、泰山山麓に生息する赤毛のカシミヤという意味で現地では『泰山紅』と呼ばれています。表面の毛色に対し淡いベージュをしている産(うぶ)毛の平均繊度は最高品質と呼ばれる内蒙古産の15.5μより細い14μ台でまた、繊度のバラツキも非常に少ない事も特徴です。(fukakinet)

このように、非常に希少価値の高いカシミヤだと言えますね。

オーラリーで使われていたベビーカシミヤと同等であり、その良さは一目見た時の佇まい、そして触り心地で十分に分かります。

カラー展開と選択

選んだカラーはナチュラルです。

他のカラー展開は分かりかねますが、ざっと調べるとブラックやグレーもありそうです。

※別注や過去シーズンアイテムの可能性あり。

さて、ゴールデンキャッシュの特徴の一つとして、前述(引用)の通り、金茶から赤味を帯びた色という点が挙げられるのですが、ヘリルではそれをそのまま活かして仕上げているとのことで、ナチュラルであればそれが最も実感しやすいのでは?と考え、選びました。

先に購入していたオーラリーがパープルという変化球カラーだったこともあり、特段迷わずこのカラーを選びました。

もし、オーラリーでブラウン(=ナチュラル)を選んでいたなら、自分自身どのカラーを選んでいたかが気になります。

あえて同系統を選んでいたか、あるいはブラックか、、、

サイズ感

購入したサイズは2です。

ヘリル全般的に大きいイメージはあるのですが、こちらも小さくはありません。

が、ピタピタに着るのも違うし、オーバーサイズも違うしで、このあたりが万人に合うサイズなのではないかと思います。

作りとしてはオーラリー同様、ややゆったりといったサイズ感で、何にでも合わせやすく、それでいてトレンド感に左右されない普遍的なシルエットなので、飽きずに長く着られそうです。

価格

定価は93,500円(税込)

うーん、高い、、、

昨シーズン(23AW)が確か79,200円(税込)くらいだったので、税抜ベースで1万円以上の値上げ。

オーラリーも8万円台とお高めでしたが、こちらは最早10万円に迫ろうかというお値段。

しかしながらそれでも買ったということは、私自身が当該アイテムに値段相応あるいはそれ以上の価値があると踏んだわけで。

ユーズドに抵抗のない方は、古着というのもアリだと思います。

半額とは言わないまでも、以下のように定価の6割程度で買えるのではないでしょうか。

以下のようなドライバーズも面白いです。

欲しい、、

さて、レビューに移ります。

レビュー

オーラリーと同じく、別にデザイン性がどうだとか語るものでもないので、こちらも深くレビューはしません。f:id:rjkurufuku:20241108140946j:image
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フロントのポケットが可愛いし、保温にもなるしでありがたいです。

むしろポケットが不要という声もあり、確かにそれも理解できるのですが、結局ポケットは便利なものですし、変にジップが付く等のデザイン性があるものではないので、私としてはあって良いものだと考えます。

オーラリーはポケットが無いので、ヘリルの場合、ここの部分の生地分だけでもそれなりに定価に影響を与えていそうです、、、

袖のリブは長めでテンション強め

私好みです。

ボタンホールにはグログランテープが使われており、開閉によるダメージ軽減に寄与しているといえるでしょう。

総じて、生地+デザインに富んだアイテムだと思います。

個人的コーディネートイメージ

個人的なコーディネートイメージですが、色味も生地感もとにかく優しいので、同じようなテイストでまとめてしまうと全体がぼやけそうかなと。

もちろん、トーンをそろえて素材を変えればいい味が出そうですが、私としてはあえてこの優しい雰囲気と相対するものを合わせたくなりますね。

たとえば以下のようなちょっと派手めなバンドT。

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今は無きYSTRDY'S TMRRWのプリントTですが、バンドTらしい派手なプリントが、このカーディガンの優しい雰囲気と良い塩梅でミスマッチしていると思います。

同じようなテイストになってしまいますが、ちょっとボロ目のヴィンテージシャツなんかも良いのではないでしょうか。

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上ではレーヨンのオンブレシャツを合わせていますが、ヴィンテージのデニムシャツ、ウエスタンシャツあたりもいいかも。

退色したTシャツ/シャツも良さそうだなーと今書きながら思っています。

グランジっぽいのが好きなのかもしれません。

総評

ヘリルのゴールデンキャッシュカーディガンについてレビューしました。

素材は希少価値が高いゴールデンキャッシュ。

ふんわりした雰囲気ながら、肉厚感もあり、"ゴールデンキャッシュ"の良さが存分に味わえる一着だと思います。

価格はたしかに高いのですが前述の通り素材はもちろん、グログランテープによる補強、リブのテンション、フロントポケット等の作りの面でも秀逸で、値段相応と言っていいのではないでしょうか。

第一弾でも述べましたが、結局ウールよりも長く着ることができそうなので、"カシミヤ欲しいけど高い"とお考えの方は、5年先10年先を見据えて再考してはいかがでしょうか。

きっとくたびれた雰囲気も似合うであろうこのカーディガン、早くも経年変化が楽しみです。

※カシミヤ購入記③ではAURALEE/HERILLの比較レビューを行います。

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