当ブログでも度々取り上げているブランド、AURALEE(オーラリー)。
オーラリー24AWの注目アイテムの一つとして、デニムパンツが挙げられます。
リリース前から発売が心待ちにされていたアイテムで、私自身も購入し以下の通りレビューをしています。
さて、このデニムパンツ、実は2型リリースされており、私は一方を買ったわけですが、本記事ではその2型の違いについて違いを解説し、私見も述べていきたいと思います。
2種のデニムパンツ
前述の通り、デニムパンツには以下2型があります。
①SELVEDGE FADED HEAVY DENIM WIDE PANTS
②SELVEDGE FADED HEAVY DENIM PAINTER PANTS
冒頭のレビュー記事の通り、私が購入したのは①の方です。
そして、①/②のざっくりとした違いは以下の通りです。
① WIDE PANTS |
② PAINTER PANTS |
---|---|
44,000円(税込) | 48,400円(税込) |
ワイドフィット | レギュラーフィット |
テーパード | ストレート |
ボタンフライ | ジップフライ |
違いは大きく分けて、価格とシルエット、デザインの3種類にあると言えるでしょう。
以下、①をワイドパンツ、②をペインターパンツと呼称し、それぞれの差を見ながら私見を述べていきます。
価格の違い
まず分かりやすい違いとして価格です。
税抜ベースで4,000円の差があります。
ワイドパンツのレビュー記事の通り、"ワイドパンツの価格は適正"と考えていましたが、正直ペインターパンツの5万円弱はやや高い印象となってしまいます。
おそらく、ペインターパンツだけでリリースされていれば、"高い"という印象は無かったのでしょうが、そのペインターパンツより4,000円も安い、そしてデザインも近しいワイドパンツがあります。
そうすると相対的にペインターパンツが高いという印象になってしまいます。
もちろん、後述するデザインの差はあるので、その点も価格に反映されているのでしょうが、価格単体で見た場合にはやはりワイドパンツが良いと思えてしまいます。
シルエットの違い
ワイドパンツはその名称の通り、ワタリが太めで裾幅が狭いワイドテーパードシルエット。
一方、ペインターパンツはワタリから裾幅までしっかりとゆとりのあるストレートシルエットです。
ストレートシルエットとはいえ、実は双方のサイズ表記を見るとワタリはワイドパンツが0.5cm大きい一方で、裾幅はペインターパンツの方が3cmも大きいので、ペインターパンツの方が全般的なシルエットはワイドに見えるのでは?とも思いました。
総じて、シルエットに関してはテーパードを好むかどうかで選択は変わってくるかと思います。
ただし、ワイドパンツにしてもペインターパンツにしても、昨今の流行のようなバギーシルエットにはならないので(サイズ選択にもよりますが)、その点は注意が必要です。
デザインの違い
デザインの違いも見ていきます。
外観での大きな違いはツールポケット/ハンマーループの有無でしょうか。
ペインターパンツは元々、職人の作業着であったために、こういったデザインがあるのが特徴です。
このパンツしても、上記写真の通り右側にはツールポケット、左側にはハンマーループがあります。
こういったデザインはワイドパンツにはもちろん無いので、前述した価格差はこういった点からも生まれているのでしょう。
もう一つ大事なデザインの違いとして、ボタンフライ/ジップフライが挙げられます。
ここはデニムが好きな人とそうでない人で意見が大きく分かれるポイントです。
というのも、やはりデニムと言えば頂点にリーバイスがあり、501があります。
そして"デニムといえばボタンフライ"という認識を持っている人も多く、例えばヴィンテージデニムでもボタンフライに比べジップフライは安価に入手することができます。
ボタンフライの方が当該箇所の色落ちがより美しくなるはもちろんのこと、やはりデニムと言えばボタンフライという認識は、デニムが好きな人ほど持っていることでしょう。
しかしながら一方で、ジップフライの方が日常使いには便利であることも事実です。
"デニム=ボタンフライ"派の人はワイドパンツを選んだほうが良いでしょうし、"そもそもデニムとはいえペインターパンツだからジップフライで問題なし。"あるいは"ジップフライは色々面倒"という人はペインターパンツを選ぶべきでしょう。
総評
2024AWにリリースされた、オーラリーのセルビッジデニムについて、ワイドパンツ/ペインターパンツの違いを見ながら私見を述べました。
前提として、価格差はあれどどちらも素晴らしいアイテムであることに違いは無く、大きなこだわりが無ければどちらを選んでも後悔はしないでしょう。
ただし、コーディネートを組むうえで無難な方はやはりワイドパンツではないでしょうか。
ペインターパンツのデザインは、どうしてもワークテイストが入ってしまうので、合わせるトップスや靴の選択肢が若干狭まると思います。
しかしペインターパンツはストレートシルエットであったり、ジップフライであったり、使いやすさのメリットも当然あるので、どういった点を重視するかでこの2種を選ぶかが変わるかと思います。
ちなみに私自身、今のところではありますがワイドパンツのみで十二分に満足しており、今後ペインターパンツを買い足す予定はありません。