Fuku-Hack

服好きの独り言

コスパ最強のオシャレ小物はDieffe Kinlochのハンカチで決まりかも?

ビジネスシーンでもプライベートでも、人の印象はまず外見によって形作られます

そして、その外見の印象を左右するのは、単なる服のブランドやトレンドではなく、むしろ装い全体の“完成度”です。

ファッションコーディネートにおいて、トップスやボトムスといったものに焦点を置くのは当然のことですが、アクセサリー、いわゆる小物類も非常に重要です。

分かりやすいものでいえば指輪やネックレスといったジュエリー類が挙げられます。

あとは帽子だとか靴下だとかベルトだとか多岐にわたりますが、これらの使い方ひとつで見た目の印象はガラッと変わります。

その中でも、個人的に(特にメンズファッションで)軽視されながら実は重要だと思っているのがハンカチ・バンダナの類です。

本記事では、個人的に強く推している、イタリア・ミラノ発のブランド「Dieffe Kinloch(ディエッフェ・キンロック)」が手がけるハンカチに注目し、その魅力を素材・デザイン・実用性の観点から詳しくレビューしていきます。

【余談】ファッションにおけるハンカチの役割

ハンカチの使い方は色々あれど、今回は「ヒップポケットにハンカチを忍ばせる」ことについて言及したいと思います。

大前提、「マナーとしてハンカチを持つ」というのははっきり言って大人であれば当たり前の行為だと思いますが、今回はファッションという側面から私見を述べていきます。

さて、ファッションに話を戻すと、ポケットにハンカチを入れるというコーディネートは、定番でありながら非常に上品かつ洒落たスタイルになると考えています。

シンプルな服装でも、ポケットに入れたハンカチがアクセントとなり、スタイルが格上げされます。

特にメンズファッションにおいては、大体のパンツにヒップポケットがあるかと思いますし、「ヒップポケットのハンカチ有無」が与える印象は小さくないと考えています。

ベーシックなスタイルがあればあるほど、そのヒップポケットに忍ばせたハンカチがより際立つのではないかと思っています。

ハンカチの柄や色で、その人の好みであったり、センスといった内面が垣間見えるのも面白いポイントです。

ことファッションに携わっている人々、特にショップの販売員に関しては、オシャレに関心が強ければ強いほど、このハンカチにはこだわっている印象があります。

取り入れるのが簡単で、他人と差別化できる、非常にローリスクハイリターンなハンカチというアイテムですが、個人的にDieffe Kinlochのハンカチは大変おすすめです。

Dieffe Kinlochについて

Dieffe Kinloch(ディエッフェ・キンロック)はイタリア・ミラノ発のブランドで、スカーフ・ハンカチに定評があります。

大手セレクトショップでの取り扱いも多く、個性的なデザインも相まって非常に人気があります。

2013年、ミラノでスタートしたアクセサリーブランド「Dieffe Kinloch(ディエッフェ・キンロック)」。スコットランド人とイタリア人の両親をもつマルコ・キンロック氏が自らスケッチを描き起こしてデザインしているブランドです。チーフやスカーフ、ネクタイなどのコレクションを展開しています。

斬新で遊び心があり、芸術性に富んだモチーフと美しい色柄で構成されるデザインが特徴です。シーズンごとにひとつの国や都市をフィーチャーし、それにまつわる文化や伝統、歴史的建造物や象徴するモノやコトをポップでアーティスティックなタッチで描いています。品質に対しても強いこだわりを持っており、シルク製品で有名な北イタリア・コモにある有名メゾン御用達のファクトリーで高い技術を持つ職人たちによって作られています。(exio

ブランドの特徴は、何よりもそのビジュアル表現の豊かさにあります。

それぞれのハンカチには、都市や地域、建築物、風景、食文化など、テーマごとに緻密なイラストがあしらわれており、「単なる布」ではなく、絵画的なオブジェクトとして成立しています。

たとえば、ナポリシリーズでは、陽気な南イタリアの空気感がストリートや人物の描写によって伝わり、ロンドンシリーズでは歴史ある建築や衛兵がユーモラスに表現されています。

ブランドの哲学は、まさに「日常に芸術を取り入れる」というものであり、これは現代の機能偏重な日用品に対する、静かな反抗とも言えます。

素材と縫製:実用性に裏打ちされた上質さ

私がキンロックのハンカチを手に取ってまず感じたのは、素材の上質さと、仕立てに対する細やかな配慮でした。

使用されているのは、細番手の高密度コットン。

糸がしなやかで、表面は絹のような光沢を持ち、指先でなでた瞬間にその滑らかさが伝わります。

吸水性と速乾性も高く、実際に使用した際にも不快なべたつきやごわつきはありませんでした。

縫製は、縁取りが非常に丁寧で、ミシン目は細かく均一。

洗濯を重ねても型崩れが少なく、アイロンをかければ新品に近い状態を保つことができます。

ハンカチというアイテムは、前述の通りマナーとして携帯する故に日々必須アイテムであり、意外にも「耐久性」が問われる存在です。

バッグやポケットの中で毎日折りたたまれ、時に汗や水分を拭うため酷使される。

その点でDieffe Kinlochの製品は、長く使う前提で設計されていると実感します。

デザインレビュー

レビューと言いながら、正直レビューするところはありません。

前述の通り柄も多様ですし、良い意味で「この柄・色がおすすめ」といったものものあく各人の好みで選んでいただければと思います。

が、それだけだと味気ない記事になってしまうので、自身所有の一部を紹介します。
※使い古したものは何となく汚い印象なので、きれいなものを。

キンロックのハンカチポルトガル

ポルトガルがテーマ

まずはこちら。

世界地図のような、航海図のような、まるで1枚の絵のような柄が魅力。

ポルトガルがテーマとなっており、大航海時代をイメージしてデザインされた一枚で、数々の航海成功によってポルトガルが大きく発展した時代を表現しています。

キンロックのハンカチ

拡大

拡大するとそれこそハンカチには中々見えない絵柄に感じます。

そしてこれらの写真から、しっかりと折り目が付く頑丈な生地であることが分かるかと思いますし、これがまさに前述した「生地の丈夫さ」に繋がります。

ついでにもう1枚。

キンロックのハンカチナバホ

ナバホがテーマ

こちらは先ほどのものとはまた違ったテイストの1枚ではないでしょうか。

ネイティブアメリカンのナバホがテーマのこちら。

先ほどのポルトガルテーマのハンカチは、1枚が1つの絵のようになっていましたが、こちらはチェック柄やバンダナ柄に近い、いわゆる同じ柄がたくさんある、総柄っぽいデザインになっています。

が、ここまで独特なデザイン、そして何より独特な色使いのハンカチは中々見かけないのではないでしょうか。

拡大

拡大しても、はっきり言ってその柄の意味するところは分かりかねます。

ただし私自身、こういった独特な柄、幾何学模様のような「一言で分類しがたい柄」が好きなので、このデザインも大変お気に入りです。

キンロックのハンカチ2枚

似ているような似ていないような2枚

どちらもやはりキンロックらしさが満載で、ハンカチという日常的なアイテムでありながら、その高い芸術性を感じさせるものに仕上がっています。

デザインの力:装いに知性と遊び心を

そしてこういったハンカチを「持つだけで終わらせる」のではなく、「見せる」ことで装いの一部に取り入れるスタイルが、ファッションにおける重要なポイントになると思っています。

オーラリーのデニムとキンロックのハンカチ

フェードしたオーラリーのデニムに小綺麗なハンカチが◎

上記写真のように、フェードしたやや古いテイストを感じるデニムでも、こういった小綺麗なハンカチがチラッと見えるだけで、全く印象が異なります。

スタイリング自体の格上げのみならず、「ハンカチを携帯するマナーがある」というポジティブな印象を与えることもできます。

私自身、普段ジャケット等はほとんど着ないため、前述の通りヒップポケットに忍ばせる使い方が大多数ですが、もちろんチーフとしての使い方も◎です。

Dieffe Kinlochのハンカチは、視覚的に複雑でありながら、色数が巧みに計算されているため、主張しすぎることはありません。

柄物のシャツやネクタイと組み合わせる際にも、イラストのタッチが繊細であるため、過度なうるささを感じさせないのも利点です。

このあたりの“バランス感覚”は、イタリアらしい審美眼の表れであり、洗練されたコーディネートを志す方にとっては、大いに活用の余地があります。

ギフトとしての魅力

価格帯はおおよそ3,000円~で、高すぎず安過ぎず、プレゼント・贈り物としても非常に適していると考えています。

ハンカチは、絶対的な実用性がある点で価値がありますし、そしてその実用的なアイテムに芸術性とストーリー性を付加したDieffe Kinlochは、受け取る側の心に残るギフトとなるでしょう。

特に、ファッションに関心のある方や、感性に優れた方への贈り物としては最適です。

ファッション的に目立つもの、洋服であったり帽子・靴といったアイテムは、人によって好みがはっきりと分かれるので、ギフトとしてリスクがありますが、こういった目立たないハンカチであれば大体許容されるというのも大きなポイント。

誕生日や記念日はもちろん、ビジネス上のちょっとしたお礼にも使いやすく、ブランドの世界観を伝える美しいパッケージングも魅力のひとつです。

贈るという行為は、相手に対する敬意や親しみ・思いを表現するものです。

その意図が、Dieffe Kinlochのハンカチを通じて、言葉以上に伝わるのではないでしょうか。

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まとめ

Dieffe Kinlochのハンカチについて、その魅力をレビューしました。

ファッションにおける主役は、もちろんトップスやボトムスといった服、そして靴といったアイテムになりますが、こういった主役にこだわる人は大多数いれど、脇役にまで気を配れる人は実は多くありません

そういった意味では、特にハンカチは実用性がありながら、オシャレにも見せることができる、非常に優れたアイテムであり、Dieffe Kinlochのハンカチは双方を高いレベルで満たすことができます。

価格も比較的入手しやすい値段であり、自分用としても、あるいは贈り物としても最適。

目立たない部分にこそ、装いの真価が現れる

その考え方を大切にする方にこそ、このハンカチはふさわしい選択肢となるはずです。

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