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服好きの独り言

【徹底解説】cash & barba(キャッシュ アンド バルバ)とは?店舗情報・カシミヤ品質・評判まとめ

日本国内のファッションブランドは多くありますが、その中でも近年注目を集めているのがcash & barba(キャッシュ アンド バルバ)です。

このブランドは、単に「高級素材を使った服」ではなく、日常生活の延長線上にあるラグジュアリーを提案している点で独自の存在感を放っています。

まだ新しいブランドでありながら、すでに多くのファッション好きの間で話題になっている理由を、徹底解説していきます。

いわゆるニットブランドに相当するかと思いますが、当ブログでも色々ニットブランド・ニットアイテムを紹介していますので、ご興味ある方は是非以下もご覧ください。

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ブランド概要

誕生の背景

cash & barbaは、2023年にスタートした日本発のブランドです。

デザイナーは石川俊介氏

彼はすでに「MARKAWARE(マーカウェア)」「marka(マーカ)」などで広く知られており、天然素材やサステナビリティを重視した物づくりに定評があります。

石川氏は以前から「Text」というブランドでカシミヤシリーズを展開していました。

しかし、その中で「もっと多くの人にカシミヤを届けたい」という思いが強まり、独立した新ブランドとしてcash & barbaを立ち上げるに至ります。

ブランド名の意味

ブランド名は、扱う素材に直結しています。

  • cash = cashmere(カシミヤ)
  • barba = Barbadense(バルバデンセ、超長綿の一種)

つまり「cash & barba」というブランド名自体が、「カシミヤとバルバデンセ綿を扱うブランド」であることを明示しているのです。

カシミヤは冬の代表的ラグジュアリー素材、バルバデンセ綿はシーアイランドコットンやギザコットンと並ぶ高級超長綿。

ブランドの方向性を、そのままネーミングで表現しているのは大きな特徴です。

コンセプトの位置づけ

前述の通り、cash & barbaは、「みんなの日常に行き届くラグジュアリー」を掲げています。

これまでラグジュアリー素材といえば「特別な日のための服」という位置づけが一般的でした。

しかし同ブランドは「ラグジュアリーこそ日常で楽しむもの」という価値観を提示しています。

特別な日にだけ着るのではなく、普段の生活の中に上質さを取り入れる。

そのために選ばれたのが、柔らかく希少なカシミヤと、光沢と耐久性を兼ね備えたバルバデンセ綿なのです。

カシミヤとバルバデンセ綿の魅力

カシミヤ(Cashmere)

カシミヤについては、以下で詳細に解説しているのでここでは簡単な解説にとどめます。

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カシミヤは、モンゴル、中国、ネパール、インドなどの高地に生息するカシミヤ山羊の産毛から取れる天然繊維です。

寒暖差の激しい環境で育つため、山羊は体を守るために非常に細かく柔らかい産毛を持ちます。

また、繊維の中に空気を多く含むため、軽量でありながら高い保温性を誇ります。

バルバデンセ綿(Barbadense Cotton)

バルバデンセ綿は、コットンの中でも「超長綿」に分類される品種です。

繊維長が35mm以上と長いため、糸にしたときに毛羽立ちが少なく、しなやかで美しい光沢を持ちます。

現在はエジプト綿(ギザコットン)やアメリカのピマコットンなどがバルバデンセ系統に含まれます。

特徴としては、

  • シルクのような自然な光沢
  • 高い耐久性と強度
  • 吸湿性が高く、肌に馴染みやすい
  • 洗濯を繰り返しても風合いが長持ちする

等が挙げられます。

また、ジョンスメドレーなどでも有名な「海島綿(シーアイランドコットン)」もバルバデンセ種の一系統にあたり、世界最高級の綿として知られています。

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非常に希少で、限られた地域でしか栽培されません。

cash & barbaが「barba」を掲げるのは、この超長綿の系譜を重視しているからにほかなりません。

ブランドの理念と特徴

ラグジュアリーの再定義

cash & barbaは、ラグジュアリーを「特別な日のためにクローゼットに眠らせておくもの」ではなく、「普段の生活の中でこそ楽しむもの」として再定義しています。

この理念を支えるのが、前述のカシミヤとバルバデンセといった高級素材です。

この二つを軸にすることで、cash & barba は「ラグジュアリー素材を季節を問わず日常に落とし込む」という他にない独自性を実現しています。

生産背景の透明性

石川俊介氏は「素材の背景まできちんと伝えることが信頼につながる」と語っています。

実際、彼自身がモンゴルの牧場を訪れ、カシミヤ山羊の飼育環境や現地の人々の生活に触れながら原毛調達を行っています。

また、生産工場についても透明性を重視し、「どこで、どのように作られているのか」を可能な限りオープンにする姿勢を貫いています。

こうした取り組みが、消費者に安心感を与え、ブランドのファン層を着実に広げているのです。

デザインの特徴

アイテムのデザインは極めてシンプル

ロゴや派手な装飾は最小限に抑え、素材の良さを前面に押し出す設計。

これによりトレンドに左右されず、長く愛用できるのが特徴です。

シルエットはリラックス感のあるものが多く、ユニセックスで着用できるのも魅力。

サイズをジャストで着れば上品に、ワンサイズ上げればモダンな雰囲気に仕上がります。

適正価格を実現する仕組み

ラグジュアリー素材を扱うにもかかわらず、その価格は他ブランドに比べると比較的安め

この価格帯を実現できている理由は、D2Cモデル(Direct to Consumer)を積極的に取り入れているからです。

中間コストを抑え、オンラインを中心に展開することで、一般的なラグジュアリーブランドよりも手の届きやすい価格を実現しています。

代表アイテム紹介

カシミヤプルオーバーニット

ブランドの代名詞とも言えるのがカシミヤプルオーバーニットです。

外モンゴル産の良質なカシミヤを度詰めで編み立て、ふんわりとした柔らかさと、型崩れしにくい丈夫さを両立しています。

シンプルで無駄のないデザインは、日常のどんなスタイルにも馴染み、オンオフを問わず活躍。

カラー展開が豊富なのも魅力で、ベーシックなブラックやホワイトからビビッドなカラー、シーズンカラーまで揃えられており、「まず1枚目」として選ぶなら最有力候補です。

カシミヤニットプルオーバー

カシミヤグローブ

即完売するほどの人気を誇るのがカシミヤグローブ。

価格は1〜2万円台とブランドの中では手が届きやすいレンジにありながら、素材の良さをダイレクトに体感できることから「お試しの一品」としても人気です。

口コミでは「一度使うと他の手袋には戻れない」と言われるほど。

その軽さと暖かさは唯一無二。

いざ使いたい真冬になった時には売り切れてしまっていることも多いので、欲しい方は早め早めに買っておいた方が吉です。

cash barba

カシミヤグローブ

カシミヤカーディガン

プルオーバーと並ぶ定番アイテムがカシミヤカーディガン。

シルエットはリラックス感があり、羽織りとしてもインナーとしても使える汎用性が魅力です。

ジャケット代わりに使える上質なアイテムとして、幅広い層から支持を集めています。

カシミヤカーディガン

マフラーやストール

冬シーズンにはカシミヤマフラーやストールも展開。

グローブと同じく、肌で直接カシミヤの肌触りを楽しめるため、贈り物としても人気です。

特にユニセックスで使えるシンプルなデザインが多く、家族やパートナーとシェアする人も少なくありません。

カシミヤストール

評判・口コミ ― ユーザーに支持される理由

cash & barba は立ち上げから間もないブランドですが、SNSやファッションメディア、ユーザーの口コミを通じてすでに高い評価を獲得しています。

特に以下の点が支持されています。

素材の良さが圧倒的

「肌に触れた瞬間に違いが分かる」「同価格帯のニットと比較しても段違い」といった声が多く見られます。

日常使いできるラグジュアリー

派手な装飾ではなく、普遍的でシンプルなデザインだからこそ、毎日のコーディネートに馴染む点が好評です。

適正価格への納得感

「カシミヤでこの価格はコスパ良すぎ」や「大手メゾンなら倍以上するレベル」と、価格に対する評価も非常にポジティブです。

価格・流通事情

価格帯の目安

cash & barba の価格は「ラグジュアリー素材を使いながら、現実的に手が届くライン」に設定されています。

ざっくりですが

  • プルオーバーニット、カーディガン:3万〜6万円台
  • グローブやマフラー等の小物:1万〜3万円台

といった価格帯になります。

プルオーバーやカーディガンの価格帯の幅が広いのは、高級な内モンゴル産か、やや安価な外モンゴル産かの違いです。

外モンゴル産とはいえ、カシミヤ100%のトップスが3万円台は驚きでしょう。

同等の素材を使ったラグジュアリーメゾンのニットが10万円を超えることを考えれば、「価格以上の価値がある」という評価が多いのも納得です。

セール事情

ドメスティックブランドにおいては、セールシーズン(夏と冬)に積極的にセール価格にするブランドと、よっぽどのアーカイブアイテムでない限りセールをしないブランドに分かれます。

cash & barbaに関しては後者のスタンスで、ユーザーからも「元々安い設定だからセールを待つより早めに買うべき」という声が多く聞かれます。

中古市場での流通

中古市場での流通量は多くはありません

その理由は、

  • ブランド自体が新しいため、まだ中古市場に出回る数が少ない
  • 素材が上質で長く着用できるため、手放すユーザーが少ない
  • 需要が高く、中古でもすぐに売れてしまう

等が挙げられます。

また、その人気ゆえに中古が出た場合でも価格が極端に下がることはなく、むしろ「定価に近い値付け」で取引されるケースも珍しくありません。

購入チャネル ― どこで買えるのか?

オススメの購入先は以下の通りです。

公式オンラインストア

もっとも確実にcash & barbaを入手できるのは、ブランドの公式オンラインストアです。

新作や限定カラー、コラボレーションなどはまず公式で展開されることが多く、最も最新のラインナップを確認できます。

BAYCREW’S STORE(ベイクルーズ)

国内大手セレクトグループのBAYCREW’S STOREも主要な販売チャネルです。

特に系列ブランドであるEDIFICE(エディフィス)やIENA(イエナ)では、実店舗でもシーズンごとにcash & barbaのアイテムが展開されている場合があります。

オンラインストアでも在庫確認が可能で、「店舗に取り寄せ」「取り置き」などのサービスが使えるのも魅力です。

PARKING Nakameguro

MARKAWAREを取り扱う実店舗、PARKING Nakameguroでも実物を見ることが可能です。
※常時取り扱いがあるかは要確認。また、店舗とオンラインでは在庫が異なる注記有。

実物を見たいという方はまずこちらが候補の一つとなるでしょう。

他ブランドとの比較

カシミヤを扱うブランドは国内外に数多く存在します。

例えばラグジュアリーメゾンのカシミヤニットは10万円を軽く超えることも珍しくありません。

私自身、以下記事のように色々カシミヤを買ってきました。

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一方、低価格帯ブランドでは「カシミヤ混」を謳いながら品質が劣るケースもあり、消費者は「極端な二択」を迫られがちでした。

その中でcash & barbaは、

  • ラグジュアリー素材を使う
  • 普遍的なデザインで日常使いできる
  • 適正価格で提供する

という3つの条件を同時に満たしています

このバランス感は他ブランドにはあまり見られず、ブランド名自体に素材を刻むことで「透明性」と「誠実さ」を打ち出しているのも大きな差別化ポイントです。

まとめ

cash & barbaは、カシミヤ(cash)とバルバデンセ綿(barba)という二大高級素材をブランド名に掲げ、その魅力を「日常に届くラグジュアリー」として届ける稀有なブランドです。

プルオーバーニットやグローブはブランドを象徴する代表作であり、口コミや評判も非常に高い人気アイテムです。

価格は決して安くはありませんが、素材・品質・生産背景を考えれば「適正」であり、むしろコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

特別な日のためではなく、日常を豊かにしたい。

そう考える人にとって、cash & barbaは理想的な選択肢となるのではないでしょうか。

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