「ライトアウター」と呼称される軽く羽織れるジャケットやブルゾン、というのは何着あっても困らないアイテムだと思っています。
春先~梅雨、そして秋冬にかけての肌寒い時期はもちろん、夏でも冷房対策に使えます。
正直、屋外の防寒に重宝するダウンジャケットのようなヘビーアウターは、その時期にこそ最高の魅力を発揮するとはいえ、着用する季節がかなり限定されます。
加えて、冬時期だとしても屋内でヘビーアウターは暑すぎるので、実は軽い中綿ジャケット位が結局のところ使いやすかったりします。
ということで、今回はそんな中綿ブルゾンにおいて、圧倒的に面白い逸品を購入したのでレビューします。
ブランドはL.LBean(エルエルビーン)です。
Bean's Windy Ridge Insulated Jacket
商品名はBean's Windy Ridge Insulated Jacket(ビーンズウィンディリッジインサレーテッドジャケット)です。
このアイテムは、昨今L.L.Beanで話題となっているJAPAN EDITONコレクションの一部です。
JAPAN EDITONとは、日本のデザインチームが日本市場向けに開発した新世代のコレクションであり、L.L.Beanの伝統的なアウトドアウェアをベースに、日本の感性や気候に合わせて再構築されているものです。
L.L.Beanの伝統と日本のデザインセンスを融合させた特別なラインだといえるでしょう。
さて、そしてこのBean's Windy Ridge Insulated Jacketについてですが、これは1990年代初頭に発売された「Bean's Thinsulate Windy Ridge Jacket」がベースとなっており、大きなフロントポケットとショート丈が特徴です。
加えて、当時に比べ、素材やフィット感が現代風にアップデートされています。
では次項よりレビューに移ります。
デザインレビュー


正面・背面から見れば、シンプルなショート丈のナイロンジャケットといった印象でしょうか。
昨今のショート丈ブームもあり、最近ではこういったアイテムをよく見かけます。
結局、この手のシンプル・ショート丈ブルゾンがパンツを選ばず使いやすいのは言うまでもありません。
しっかりとボックスシルエットなのも今っぽいかと。
ジップがしっかりと上まで締まり、スタンドカラーになるのも好きなポイントです。
全体的にシンプルとはいえ、やはりフロントの大きなポケットは外観上の大きな特徴の一つと言えるかと思います。
上からも横からもアクセスできるようになっているので、例えば「手を突っ込む用(頻繁にアクセス)」と「大事なものを入れておく用(滅多にアクセスしない)」に分けたりすることができます。
これ、結構便利で良いポイントです。
裾にはドローコードがあり、シルエットの調節が可能です。
ブランド名入りで洒落てます。

全体的にシンプルながら、上記のドローコードの他、色々な箇所にブランド名・ロゴが入ります。
派手過ぎないこういうアクセントは個人的に好きなポイントです。
クラシックなデザインも◎



そしてこのアイテムの個人的に最大の魅力であるTORAY社の3DeFX+の中綿。
本件の詳細は項目にて。

TORAYの3DeFX+
このアイテムが外観上非常に良いアイテムは言わずもがな、何よりの特徴がその軽さだと思っています。
このアイテムに使われている中綿は、TORAY社の3DeFX+と呼ばれるモノ。
私は初耳でしたが、調べると以下のような特徴とのこと。
ざっくりまとめると、軽量かつ保温性もある、革新的な素材ということになるでしょうか。
「革新的」という言葉は今や簡単に使われている言葉ではありますが、はっきり言って、この3DeFX+に関してはまさにその言葉がぴったりだと感じます。
とにかく、異常なほど軽いです。
アイテム単体で測ったわけではありませんが(着用/未着用で体重計測)、大体200-300gほどでした。
以下サイトによれば、Tシャツが約200gなので、下手するとHanesのBeefyのようなヘビーオンスのTシャツと同じくらいでは?とすら思います。
さすがにTシャツと同じ、というのは言い過ぎとはいえ、体感としてはそのくらい異常な軽さだということです。
着用した方にしか分からないのが歯がゆいですが、本当にそこらのライトアウターとは比べ物にならないレベルだと断言できます。
謳い文句で「着ている感じがしない」なんて言葉がありますが、本当にそのレベルに達しているアイテムかと。
持っても軽い、着ても当たり前に軽いからノーストレス。
多分シャツやロンTより軽いのに、シャツやロンTよりずっと表面積/体積が大きいブルゾンなので、正直感覚がバグります。
私自身、古着でも新品でもこの手の中綿ブルゾンやナイロンジャケットは数多見てきましたが、その中でも”インパクト”という点ではこのアイテムが抜きん出ています。
一方で、高い保温性と謳ってはいるものの、個人的にこの点はそこまでかなといった印象。
とはいえ、これを買った時期は真冬なので、実際には「肌寒い程度」の季節になってみないと何ともいえないのも確かです。
単純に、「圧倒的な軽さ」の印象に引っ張られて保温性を感じていないだけの可能性も捨てきれません。
本アイテムに適した季節が来たら、改めて体感してたいと思います。
サイズ感・カラー展開
170cmでMサイズを購入、ややゆったりの自分好みのサイズ感です。
写真でわかるように、結構なボックスシルエット(ざっくり測って肩幅が約55cm、着丈が約65cm)なので、多分体型問わず良い感じに着られるアイテムかと思います。
中にもスウェット等厚着のものを着こめる程度です。
私が購入したカラーはグレーで、どことなくECWCSというか、ミリタリー感のある色味で気に入っています。
他にもオリーブやブラック、ネイビーといった定番カラーが揃っており、どれを選んでもきっと間違いないかなと思っています。
定価
定価は31,900円(税込)です。
中綿入りライトアウターとしては安めかと思います。
何より、冒頭で述べたようにライトアウターは着られる時期が長いので、コスパという点では中々優秀ではないでしょうか。
しつこいようですが何よりノーストレスですし。
総評
L.L.BeanのBean's Windy Ridge Insulated Jacketについてレビューしました。
当該アイテムは、L.L.Beanで話題となっているJAPAN EDITONコレクションの一部であり、TORAY社の3DeFX+と呼ばれる革新的な素材を使った逸品となっています。
一見シンプルなデザインながら、随所にしっかりとこだわりが見られ、手の込んだ造りだと感じます。
それでいてノーストレスの着用感は素晴らしいの一言に尽きます。
ファストファッションからハイブランドまで、こういったアウターは巷に溢れていますが、中綿入りでここまで軽いというアイテムは他に無いのでは?と思っています。
日常生活において気軽に手に取るライトアウター、ノーストレスの着用感をぜひ体感してはいかがでしょうか。


